電子工作

リハビリの“あったらいいな”を自分で作れる?電子工作×リハビリの可能性を探ってみたい話

電子工作

なんで、電子工作?

理学療法士として働く中で、「こんな道具があったら便利なのに」と思う場面って結構あります。特に、患者さんの状態を定量的に評価できる機器があると助かるのですが、そういった機器ってびっくりするくらい高価なんですよね。

たとえば筋力を測る「ハンドヘルドダイナモメーター(HHD)」。MMTでは筋力の細かい変化は捉えられませんが、これがあれば握力計のように筋力を数字で見ることが出来ます。しかし、1台10万円以上することもあって、現場で見かける機会は少なめです。

そんなときふと、「これ、自分で作れないかな?」と思ったのが、電子工作を始めたきっかけでした。


電子工作ってどんなもの?

「電子工作」と聞くと、ラジオづくりとか豆電球の実験みたいなイメージがあるかもしれません。でも最近の電子工作は、もっと進化しています。

  • Arduino や ESP32といった小型マイコン
  • ロードセルや加速度センサーなどの多彩なセンサー
  • それらを動かすシンプルなプログラミング

これらを組み合わせれば、「動く」「測る」「記録する」機器を自分で作れる時代になっています。

しかも、マイコンやセンサーは数百円〜2000円程度とかなり手頃。始めるハードルも意外と低いです。

上のようなコードは見てると難しそうです。でも、要件を生成AI(chatgptなど)に伝えて後は待っていれば、勝手にコードを作ってくれます。


リハビリで使えること、ある?

ちょっと調べただけでも、リハビリで使えそうなアイデアはたくさんあります。

  • 自作HHD:安く筋力評価ができる
  • 重心動揺計:バランス評価や転倒リスクのチェック、介入効果の確認
  • リハビリゲーム:楽しくトレーニング、モチベUP!

これらは全部、電子工作+ちょっとのプログラミングで作れる範囲。工夫次第でいろんな応用ができそうです。


自作って危なくない?ちゃんと測れるの?

リハビリの現場で使う機器には安全性や精度が必要です。でも、自作機器にも活かせる場面はあります。

  • 研究のためのデータ収集
  • 訓練の補助や、ゲーム的な導入
  • 教育や研修用ツールとしての活用

こうした用途なら、自作でも十分役立ちます。市販機器と比較して、どの程度信頼できるか検証することもできますし、センサーの特性を理解することで、精度面の工夫もできます。
(センサー特性の例:温度変化で誤差が出る、ノイズが多くフィルター処理が必要・・・など)

自作した機器を診療行為に直接使うことは推奨できませんが、上記のような用途であれば役立つ部分がありそうです。


まとめ:「こんなことできないかな?」を形にする力

電子工作って難しそうに見えて、始めてみると意外と簡単です。医療現場を知ってる人こそ、現場のニーズにぴったりのツールを自分で作れる可能性があります。

このブログでは、センサーやマイコンを使って実際にデバイスを作りながら、「リハビリ×電子工作」の可能性を探ってみたいと思います。

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